自分が青かったころは何もかもが嫌で、若いうちに漠然した終幕を迎えると、本気でそう考えていた(あながち無根拠ではなかったのだがそこについては割愛する)。
そのころの発想からしてみると現在の自分は、迎えるはずのなかった未来と言うべきところにいて、ある種のボーナスステージという段階にあると言ってもいい。まるでSF小説のような話だ。
この状態に行きついてからは大抵のことは恐ろしくないし、何事も楽しまなければ勿体ないなと考えるようになった。近頃は料理も楽しいし挑戦しようかなと考えることも増えた。前向きだ、伏せていた目線を少し上げるだけで見えるものが変わる。
この間読書会で青春物のミステリを読んでいて、もうこういった作品群の支持層ではないことを強く意識したのだけど、媒体変わって音楽ではまだまだいける感じがあり。青さと陰気さはほどよい長さであるならまだまだ呼応する部分があるみたい。